كليو 2018 ريو سوزوكي
الأبحاث
CLEO Pacific Rim 2018 参加報告書
田邉研究室 博士課程 鈴木 良
標題の件につき,下記の通り,ご報告いたします.
記
1.参加会議
会議: Conference on Lasers and Electro-Optics (CLEO 2018)
日程: 2018年5月12日 – 5月18日
場所: Convention Center, San Jose, USA
2.CLEO 2018について
CLEOは毎年開催されるOpticsやPhotonicsに関連する国際会議であり、本研究室が投稿する会議の中では比較的採択率の低いTop Conferenceである。場所は毎年San Joseで開催されており,報告者は3回目の参加であるため、土地勘もありリラックスして学会に参加することが出来た。報告者の研究内容であるMicrocomb関連のセッションでは多くの聴講者が集まっており、特に関心を集めていたトピックはSilicon Nitrideマイクロリング共振器の研究であった。近年はインターネット上で研究結果を共有することが容易になっており、多くの研究は論文やarXivなどで既に知っている内容であった。しかし、ポスターセッションなどでは研究の細かい点を質問できるため、事前に勉強しておくことで、自身の研究に役立つ情報を仕入れることが出来た。
3.報告者の発表について
シリカロッド共振器を用いた誘導ラマン散乱によるMicrocomb発生について口頭発表を行った。発表自体は問題なく行うことが出来たが、研究内容が他の研究者たちが興味を持っている内容から少しずれているように感じた。本研究室の藤井君が執筆したOptics LettersのClustered combに関する論文は何回か引用されているのを見かけたので、この研究のように他の研究グループが引用するような研究成果を発表していきたい。
4.関連発表
SM2D.2. Widely-Tunable Optical Parametric Oscillation in MgF2 Microresonators フッ化マグネシウム微小光共振器による高次分散を利用した四光波混合(clustered comb)発生に関する報告。これまでシリカガラス微小光共振器によるサイドバンド発生が数件報告されているが、2 µm以上の波長では材料吸収の影響により高パワーでの発生が難しかった。そこで吸収の小さいフッ化マグネシウムを用いることで、従来よりも幅広い波長域で可変のサイドバンド発生を実現した。本研究では530, 800, 1030 µmの直径を持つ共振器を使用し、1030 µm共振器でいうとフィネスが8×104、曲率が170 µmであった。例えば、800 µm共振器を用いたとき、最も大きいポンプからのサイドバンド周波数は57.9 THzであり、1550 nmのポンプから1205 nmと2252 nmのサイドバンドが発生していた。実験は波長可変レーザの可変域1530-1580 nmによって制限されたため、より広い波長域・可変性が期待できると言っていた。
SM1D.6. Fully Integrated Chip Platform for Electrically Pumped Frequency Comb Generation マイクロコム光源は小型化できることが利点だとして研究が行われているが、多くの研究では大型の波長可変レーザと増幅器が用いられている。この問題に対して、本研究はこれらの素子を完全に集積化してソリトンマイクロコムの発生を実現した。光源は反射型半導体光増幅器、2つのリング共振器による波長選択フィルタ、マイクロコム発生のためのSiNリング共振器により構成されている。SiNリング共振器のQ値は1.3×107と非常に高い性能が得られており、一般的に売られている電池で駆動するマイクロコム光源となっている。本研究はまたProf. Lipsonグループの作製精度の高さを示しており、またマイクロコム光源応用を可視化する素晴らしい成果であった。
SW4M.5. Dual-Cavity Scanning Comb Spectroscopy マイクロコムは小型化できることから持ち運び可能な分光光源としての応用が期待されるが、そのモード間隔が広すぎる(10-1000GHz)ため分解能が非常に低いという問題がある。本研究はSiNリング共振器とEDFAが含まれるループ共振器を組み合わせ、共振器の共振周波数をヒータでチューニングすることで、その分解能を向上させる手法を提案している。マイクロコムを用いた分光では分解能が問題となっており、その解決策は今後も模索が続いていくと考えられる。例えば、この他の発表ではシリカディスク共振器のFSRを10 GHz以下にしてソリトンマイクロコムの発生などが報告されていた。
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