Questions & Answers
卒業論文研究のテーマの大枠は教員が候補を示すので,個別に面談しながら,各人の興味,適正や研究室全体としての研究戦略等を総合的に考慮して,候補の中から相談しながらテーマを決めていきます.もちろん学生自身による独自のテーマも歓迎しますが,現実的に学部生にそこまでを求めるのは難しいと考えています.
一方で,大学院生は,まずは自分でテーマを考えてきて春の合宿で内容を議論します.いずれにせよ「テーマを自分で探してきてください」と言って成果を持ってくるまで何もフィードバックをしないということは決してありませんし,学生が提案する機会は豊富に準備しています.
コアタイムは2020年度より完全撤廃しました.ただし,定期期に実施するミーティングへ出席してください.主な定例ミーティングは週に1回実施し,研究の進捗報告とディスカッションを行うWeekly Meetingと,月に1回実施するMontly Meetingと呼ばれる研究室全体での研究報告会です.これらのスケジュールはGoogle Calendarを使って調整します.つまり,皆さんが事前にGoogle Calendarで予定を入れておけばそれに合わせてミーティングの時間を設定します.田邉研究室の特徴はGoogle Calendarなどのツールを最大限活用しながら,皆さんが参加しやすい環境を作るところにあります.
それではなぜ「Weekly Meetingを毎週行うのでしょうか?」もっと頻度を落としても良いと思ったかもしれません.研究は毎日が未知へのチャレンジで,トライ&エラーを重ねる必要があります.しかし,未知とは言っても,これまでの研究の積み重ねの経験が正しい道へと導くことが多くあります.つまり,経験豊富な先輩や教授のアドバイスをこまめに得て,研究の方向性を微調整しながら進め,世界との競争に勝つことができるのです.
さらに,こまめに学生とコミュニケーションすることで,学生の悩みを早期に発見できること,研究グループで定期的に情報交換することで実験装置の安全に関する情報共有ができること,日中にきちんとMeetingが入っていることで,皆さんの生活リズムを作ることができます.継続的な力を発揮するためには規則正しい生活リズムを送ることが重要で,当研究室では学生の生活リズム作りを支援します.
研究室選びは悩みますが,正解は一つではありません.研究室に何を求めるかで変わってくるでしょう.ただし,指導教員の教育に対する考え方,研究のアクティビティの高さ,卒業生はどういった分野で活躍しているのか,などを調べると,自分が何を重視しているのか,そして興味のある研究室はどの程度自分の希望とマッチしているのかがわかるかと思います.
指導教員の教育に対する考え方はHPや直接話をして情報を集めるとよいでしょう.卒業生の情報は研究室の先輩学生やHPから情報を集めるとよいでしょう.
一番難しのは研究のアクティビティの高さに関する情報ですが,一つには毎年発表している論文や国際学会の数,さらに真剣に調べたいのであれば前述した(「Q:研究室の研究のレベルが知りたいのですが」の項目)論文の被引用数やh-indexを調べれば,研究室の研究が世界的にどのように評価されているかわかるでしょう.また研究費をどれだけ獲得しているかという情報もインターネットで集めることができます.これは,研究が国内的にどのように評価されているかという情報を反映しています.
いずれにせよ一番大事なのは研究室に実際に足を運んで,指導教員や先輩学生と直接話をしてみるということです .